-新年のご挨拶に代えて-
元旦夕方に発生いたしました、能登半島を震源とする「令和6年能登半島地震」にて、先ずは被害にあわれた皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。 この写真は年末に庭で撮ったものです。今年の正月、私は多くの時間を家族・親族と過ごす事ができました。 災害は忘れたころにやってくると言いますが、私たち人間と同様、改めて地球も生きているのだということ、みんなで『命』について話をすることが出来ました。 熊本地震で被災した際には、皆様から頂戴しました心温まるお見舞いご支援でどんなに私たちが勇気づけられ、励まされたことか。今でも昨日のように思い出されます。当たり前のことが当たり前じゃないこの小さな幸せの瞬間を日々大切に感謝して過ごして参りたいと思います。 初仕事 3月の畑苗用にポット苗(今年)をい田植えしました。 今年も昨年と同じく1丁7反分の苗です。 右から、みどり(3反)、ヒノはるか(1丁2反)、すずかぜ(2反) 今年も生育がよくなりますようによろしくお願いいたします。 2024年1月9日
イ草の栽培工程(苗堀り~代掻き作業~植え付け)
来年の収穫に向けて、今年最後の作業をアップします。 苗堀り(1日目) 最初のニュースに取り上げた8月苗がこんなにたくさん成長しました^^昨年よりも2日遅い。ほこり方(苗株)も粒は細いが平年並みとのことでした。平成26年からこの苗堀機を導入したことで少しは時間短縮、労力軽減。ただ、機械なので各パーツの部品の値段が高騰しているので😞 今年、本田用イ草苗(約1丁7反) 奥 ひのはるか 約1丁 中央 すずかぜ 約2反7瀬 手前 ひのみどり 約4反5瀬 機械植え以外にもポット植え、手植えがあります。高齢化が進んで、割り手、植え手が年々減っており、これからの課題になっています。天気にも左右されるので、雨が降った場合は出来ないので、土が乾いてから作業を開始します。そして、今日11月23日(祝)八代では妙見祭があり、農業をされているご家庭では、五穀豊穣を祈り、毎年お参りに行かれるそうです。 代搔き作業(2日目) この光景を見るとホッとするのは私だけでしょうか?どこからともなく出現する鳥たちとは共存共栄でもあり、日本は平和だなと感じます。その逆もあり夜行性のカモが水を張ってある田に来るとタニシなどのエサを食べてしまうため、イ草の苗を荒らしていく被害もチラホラ聞こえてきます。 苗堀りしたイ草苗をカセットに詰める作業 上の代掻きをした本田2反7瀬分のすずかぜの苗です。 この苗を苗処理機で下のカセットに詰めていく作業です。 昔から手植えされる生産者の方たちは、5人~10人ほどご年配の経験者の方に手植えの手伝いを頼まれたりします。株(上の写真)を小分けし均等に綴ってビニール袋に入れ、明朝に横一列になって縦100メートルを中腰作業のまま、たどり着くのに1時間15分かかるそうで、その後休憩の繰り返し。私は1列行けるでしょうか。すぐに音を上げると思います。現在のように機械がなかった時代はとても苦労されていたのだと感じました。 苗処理機の作業に話を戻します。カセットにもうひと手間、愛情注入作業。 機械植えが効率よくトラブルが無いようにと手押しで詰め込んで高さを揃えて一つのカセットが完了です。 これを100~130個準備。ここの生産者には苗処理機が2台あるものの、夜7時~11時過ぎまでかかるそうです。 本田に機械植え付け(3日目) 午前中に植え付け用の54カセットです。 奥にはお孫さ
畳表の作業工程(乾燥~検査~出荷)
今回は、畳表の作業工程(選別、加湿、製織、仕上げ、乾燥、検査、出荷)の乾燥、検査、出荷部分について紹介します。 <乾燥> この長~い畳表を天日干しされているのが1畳の10枚分です。(約20m程)天気が良いときには天日干しで、悪いときには乾燥機にかけて干します。 Q:なぜ干すのか? A:天然の農作物なので呼吸をしています。 水分を吸ったり、吐いたりしているのです。この工程も大事でカビが付きにくくするためです。 道路の上に、直接畳を敷くと傷になってしまうので、古いゴザの上に干します。 この画像にあるように、年数を経るごとに色が変わっていくということが、天然畳表である証です。10年ほど経てば奥の青い色から手前の茶色に変わっていくのも風情がありますよね。 このように立てておくと、水分が蒸発していくのが微かに見えるそうです。 私も水分がどのように蒸発していくのかを見てみたい気持ちになりました。 <検査> 高品質の畳表をみなさんにお届けするために厳しい検査を受け、合格した畳表だけに検印が押され保証されています。 売り手側の生産者は、買い手側に見やすいように、札は1本ごとに希望額を提示して置いておきます。 買い手側は、提示された金額を交渉し、双方が納得すれば交渉成立。双方が納得できない場合は、保留となります。 <出荷> 大事に育てていた子供たちが巣立っていくような心境になります。 2023年10月21日
畳表の作業工程(仕上げ)
今回は、畳表の作業工程(選別、加湿、製織、仕上げ、乾燥、検査、出荷)の仕上げ部分について紹介します。 <仕上げ> 等級:特等、1等、2等 畳のサイズ JAS規格 種類 通称 長さ(cm) 幅(cm) 主な使用地域 一種表 本間 京間、関西間 191 95.5 関西、中国、九州 二種表 三六間 中京間 182 91 中京地区、北陸、東北の一部、沖縄 三種表 五八間 関東間・江戸間田舎間・狭間 176 88 過去;名古屋が主流 現在;全国に普及 五六間 団地間 公団サイズ 170 85 公営住宅・団地住宅 建売住宅 2023年10月11日
熊本県農業研究センターアグリシステム総合研究所訪問リポート
今回は熊本県の関係機関でもあります熊本県農業研究センターアグリシステム総合研究所に長年勤務されている渕上さんというすごい方にお話しを伺うことが出来ましたので、リポートします。 いつもニコニコされていて、生産者の人たちから慕われていらっしゃる渕上さんです。私は初対面だったので質問事項を何個か用意していたんですが、1つの質問にこの状態で1時間ほど熱心に話をしてくださって、とても気さくな方でした。 上から岡山3号、ひのみどり、ひのはるか、いそなみ、せとなみ、すずかぜ各品種の生産比率は、すずかぜ5、ひのはるか3、ひのみどり1、その他1だそうです。20年前はひのみどりが主流だったのですが、温暖化の影響により、減少傾向にあります。 これらについて詳しく知りたい方はこちらまで熊本県農業研究センターアグリシステム総合研究所https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/75/50230.html 2023年9月27日
畳表の作業工程(選別~加湿~製織)
今回は、畳表製品になるまでの作業工程を紹介します。 <選別> <加湿> <製織> 2023年9月20日
8月苗(盆前後)
8月苗の株分け 3月に畑苗に植えていた3種類(ヒノみどり、ヒノはるか、すずかぜ)の株分けの作業に入ります。生産者によってお盆前かお盆後に植えます。 今年は台風の影響で、去年は盆前だったのが今年は盆後に始めました。 植え方も昔はほとんど手植えだったのが、機械化が進み機械植え、ポット植えで生産者さんたちの負担を軽減しています。 機械植え この2反間に本田用1丁7反分(ヒノみどり、ヒノはるか、すずかぜ)を植えて11月下旬から始まるィ田植えの準備に取り掛かります。 2023年9月1日
WEBサイトを開設しました
世界ではエジプト文明、日本では縄文時代に発見された道具の補助縄や敷材として藺草が使われていたといいます。この藺草という農産物を後世に残すため、世界に発信することが私たちの使命です。 藺草人⁺ 2023年8月24日