今回は、畳表製品になるまでの作業工程を紹介します。

袋から取り出し、い草の微妙な色の違いを見ながら色合わせをして2輪ずつ選別していきます。
<選別>

このい草農家は8段抜き(3尺5寸、4尺3寸、4尺1寸、3尺9寸、3尺7寸、3尺5寸、3尺3寸、3尺以下)をします。
*田んぼによって、最適な抜き寸があるので1軒1軒違います。

<加湿>

調子よく織れるようにするために、乾燥しているい草に加湿機で水分を含ませます。
その日、その日の温度・湿度・天気によって調整します。1日6輪か7輪入れ6~7時間ほど稼働させます。
化学製品ではなく天然素材が相手なので、経験がものをいう職人技です。
<製織>

これでようやく織機に入れて、織り上げていきます。

い草の品種や用途によって違いますが、1枚(188cm~210cm)織るのに50分~1時間10分程かかります。
2023年9月20日